確定申告って何?

納税は国民の義務のため、一定額以上の所得(収入から経費を引いた金額)のある人は、その金額に応じた所得税を納めなければなりません。

確定申告とは、一年間の所得〈収入から経費を引いた金額〉を算出し、そこから納める税金の額を「自分で計算」して申告することです。


所得とは?

納税額を計算する上で、理解しておく必要のあるのは『所得』『収入』の違いです。

『収入』とは、売上や給与など、一年間に得た全ての金額のことです。

そして、その収入から業務上かかった仕入れや備品・運営費等の「経費」を引いた金額が『所得』になります。

さらに、この『所得』から色々な所得控除(基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、etc.)を差引いたものが『課税所得』となります。
税金計算の元になるのは、収入ではなくこの課税所得となり、この金額がゼロ以下の場合は、当然税金もゼロになります。

経費とは?

チャットレディとして稼働するために支払った物品やサービス料金、通勤交通費などが該当します。
ただし、実際にお仕事で使ったものが対象となります。 
例えば美容代などは、チャットレディの経費になりえますが、プライベート使用との区別を付けて按分しなければいけません。

それでは、チャットレディのお仕事をする上での『経費』とは、どのようなものがあるのでしょうか。

◆一例を上げると・

  • パソコン・カメラ(PC・カメラの購入・レンタル費)
  • 衣装・化粧品・ウィッグ(配信で使用する分、私用と区別)
  • 消耗品費(事務用品etc.)
  • 家賃・光熱費(チャトレ業務で使用分、家事との按分が必要)
  • 通信費(チャトレ業務に必要なネット費用・スマホ通信費etc.)
  • 新聞図書費(チャトレスキル向上のための書籍代)

以上が、主なものですが、実際に経費計上が認められるかは、その状況により異なるため、判断に迷うものは税理士などに相談してみましょう。

< 経費を計上するために大切なこと >

①経費は必ず記録
 ・「領収書」「請求書」・「クレジットカード明細」などを保存して、業務の関連経費であることを示せるよう整理する。
②業務用と私用の区別
・在宅でチャットレデイのお仕事をする際の光熱費、など
(例えば光熱費の場合、自宅でのチャットレディ業務時間が1日の総時間の30%であれば、光熱費も30%を業務経費として計上)

チャットレディの税金は?

チャットレディでお仕事されている方の中には、チャトレのみの専業主婦さん、会社員の副業チャトレさんの2つのケースがあります。

どちらの場合でも、儲けが出た、つまり所得が一定以上(基礎控除額超え)なら、確定申告が必要になります。

ただ、経費が収入金額を上回り儲け(利益)の出ていない場合、利益が出ても「基礎控除額」以内なら確定申告の必要はありません。

会社員の副業チャトレは、年間所得20万円超えで確定申告

会社から年末調整を受けている会社員は、すでに所得税の計算は済んでおり、会社が納税してくれています。
それ以外に、副業による収入がある場合は、20万円に満たなければ確定申告は不要です。しかし、20万円を超える所得があれば確定申告が必要になります。

無職の専業チャトレは。年間所得48万円超えで確定申告!

一方、会社勤めでなく、チャットレディのような個人事業主として事業による所得を得ている人は、基本的には確定申告を行う必要があります。

所得とは、収入から経費を差し引いた金額、いわゆる「儲け」が出た場合ということですが、この場合は必ず確定申告が必要になるということです。

しかし、赤字の場合はもちろん、売上が少ない場合には確定申告をしなくて良いケースがあります。

無職の主婦がチャットレディのお仕事で得た収入は、『事業所得』となりますが、日本の税法では年間所得が一定額以下の場合、確定申告の必要がないとされています。

具体的には、個人の所得税の基礎控除額』が関連しています。基礎控除額は毎年変動しますが、2024年の基礎控除額は48万円です。

したがって、チャットレディ以外に他に何も収入がなく、48万円以下の収入である場合には、確定申告の手続きは不要になります。

まとめ

  • チャットレディで一定以上の報酬を得ている場合には、確定申告が必要になります。
  • 本業が会社員で、副業としてチャットレディをしている場合、1月1日から12月31日までの1年間の所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
  • 他に仕事を持たず、個人事業主になって専業でチャットレディをしている場合には、1年間の所得が48万円を超えると確定申告が必要になります。
  • 『所得』とは、「収入」から「経費」を引いた金額
  • 『経費』には、「インターネット利用料」「PC・スマホの機器代」「化粧品代」などが主なものです。

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